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2021年3月23日火曜日

(連載22)22-1知覚する宇宙

     22

 

   ひとつの世界

 

 



22-1知覚する宇宙

 

 

 

人間が自我をもつ、あるいは

自分がここに存在する、と自覚できることは、

次元理論では必然的な宇宙での出来事です。

 

 

けれどもそれは奇蹟の中の奇蹟とも言える、

まさに天文学的確率の希少な現実です。

 

 

悠久の宇宙の目的の一つである、

自我世界の創造。

それは拡大する力学がいつか必ずたどり着く

知覚する宇宙の創生です。

 

 

「一つの世界」が無限大の時を経て、

やっと手に入れた「存在を認識する自己」。

 

 

つまり自我世界は

いつもこの宇宙と共にあったのです。

 

 

 

 

あなたの願いは

あなた一人だけのものではありません。

 

 

あなたを通してこの宇宙が

世界(自己)を慈しみ、

世界(自己)を楽しみ、

世界(自己)を生き抜き、

世界(自己)を愛して

この世界を体感するのです。

 

 

無限大の空間が無限大の時間をかけて、

ようやくたどり着いたわたしたち「人間」。

 

 

個としての宇宙と

全としての宇宙、

それを取り巻く宇宙と

あらゆるベクトル、

それらは常にひとつです。

 

 

 

「自我をもつわたし」とは本当に、

なんと素晴らしいことでしょうか。

 

 

 

この時代、その輝ける喜びが「人間」です。

 

 

 

私たちこそその宇宙の奇蹟であり、

希望であり、

そして世界の意志なのです。

 

 

 

けれどもそれがただ生かされている、

ただ生きなければならない、という事であれば、

あまりにも勿体ない自我の使い方であると

私は残念に思うのです。

 

 

 

私たちは何故、

この世界や私たち自身にさえも

疑問を抱くことが出来るのでしょうか。

 

 

おそらくそこには、

私達が理解しなければならない

何かの必然性がある為だと思います。

 

 

その疑問は、

真実を探求する人間の声として

全ての我々に宿ることでしょう。

 

 

生まれたばかりの自我世界は

必ず真理を探究する道を選び、

その疑問を解き明かして

学びを覚えるのです。

 

 

 

もっと自我を持つことを喜びたい、

今ここに生きているという現実を実感したい、

それが生きることへの確信だと私は考えます。

 

 

 

そしてそのことを我々は学び、

もっと理解する事ができるはずだと、

私はこの「次元理論」を用意しました。

 

 

 

今を生きる「わたしたち」のために、

過去のわたし達が勝ち取った真実を。

未来の「今を生きるわたしたち」のために

「わたしたち」が今為すべきことを。

 

 

 

 

いつの時代の「わたしたち」も

満たされない虚空を心に抱き、

そこから生まれる希望を持って、

それを共有することによって

共に成長する「わたしたち」です。

 

 

 

個が全である自我世界。

全も個として同じ自我世界にあることを

わたし達は理解できるでしょう。

 

 

 

全てはこの大宇宙や自然といった

我々の世界が

自我の教師として、

私たちに教えてくれる知識です。

 

 

お互いが(宇宙とわたしが)存在することを喜ぶ為にも

世界と自我世界はあります。

 

 

それは一つの同じ世界です。

 

 

どうか皆さまにおかれましても、

もし次元理論によって例えわずかでも、

この宇宙の希望と奇蹟とを感じていただけましたら、

私にはこれに勝る喜びはありません。

 

 

 

 

つづく

 

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