「世界」を見るのは「わたし」である。
その瞬間、「わたし」は同時に
「世界」からも見られている。
「わたし」を見るのは「世界」である。
あなたが世界を見る時、
あなたはそこに投影された自分自身を見る。
そして世界があなたを見る時、
そこにはあなたが反射する世界がある。
世界を統合する力学に大小はなく、
それは常に一つであり繋がっている。
あなたと世界に流れる力学に区別はなく、
それは本当に一つの同じものである。
あなたの外側に世界があるのも
あなたの内側に世界があるのも
それは同じ世界であり同一である。
世界は一つなのだ。
同時に無数であり無限大の力学である。
この世界にわたしがいる、という事は
世界があなたをこの世界と同じものとして大事にしている
と言うことである。
「世界」は同じものとして
愛おしさを持って、
優しさと哀しみで
あなたを包む。
永遠に。
わたしも同じように、
この世界を大切に想いたい。
変わらないはずの世界が、
本当は変わっていくものだという
次元理論のもたらしてくれた現実。
失われたはずの世界が、
本当は世界を広げているとする連鎖の知識。
太陽も、地球も、原子も、
植物も、動物も、時間も空間も
人間も、全て、同じ。
我々はつながり、ともに実在する宇宙である。
やがて「わたし」は消えてゆき、
また「わたし」は生まれるのだろう。
わたしは変わらない。
けれども「変わらないわたし」とは、
「変わっていくわたし」のことである。
「あなた」も「わたし」である。
わたしはこの文章の執筆にあたり、
様々な人々の想いや思想が
自分の中へ流れこんでくることを、
いつも自覚していた。
古来よりつづいてきた人類の探究の上に
私のこの探究がある。
かれらが確かな「今」を生き続けた証、
それがいまの「わたし」なのだ。
そして現在も進行形で日々真実を追いもとめ、
飽くことなき探究をつづける
現代の知者たちとの「知識の共有」にも、
私は深く感謝を捧げる。
これもまた人間のもつ「数多の目」の成果だろう。
私もまた彼らの
そしてわたし達の「第三の瞳」となれることを願う。
新しくなる為に全てを忘れ
新しい知識を求める「わたし」自身の為に。
私の中に溢れる
「彼ら」の残した様々な自我の波動は、
私の中でひとつにつながり、
それはいつでも私を幸福にした。
私の中で私自身とつながった彼らは、
決して多くは語らない。
けれども私は、いつも彼らにささえられ
また背中をおされながら、
私自身の自我が独りきりではないことに
安らぎと勇気をあたえられたのだ。
これが私にとっての真実である。
もちろん私の中の「かれら」も、
それは私の「自我世界が創りだした幻」である。
けれども実在する全ての人々は
「自我世界が創りだした同じ自我」なのだ。
生きることを望み、
ひとつになることを望んだ「わたし」であることに、
変わりはない。
安らぎは彼らのものであり、
わたしのものである。
時にはモナドを謳おう。
