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2018年10月9日火曜日

(連載2)2-6現実こそ科学



大統一理論の知識は、
人間が宿した複雑な感情の中から
「本当のあなた」を選択する。


我々はまだ
自分の感情がどこから来るのか、
それを理解していない。


本当の自分と、
反射的な感情による上辺の自分。


人間はこれから
本当の自分の気持ちを受け止める
自己の視点を確立することだろう。



こうして自我世界は、
世界の中心へと向かう
「確かな判断基準」を手に入れる。





この様に世界へとむけられた正しい認識は、
我々が「生きる」という現実を
その希望へとつなげる力にも変わっていくはずである。


我々は学びによって
人間を取り囲むあらゆる現実が、
全て納得のできるものへと昇華することに
気がつけるだろう。


我々が時折つき当たる
人間の身勝手さや理不尽、
そして孤独や孤立、停滞と淀み。

それら全ての苦悩をつつみ込む寛容が、
人間自身にも、この世界にも、
もともと備わっているという認識を
我々は理解できるのだ。




人間は日々、
多くの価値観と新しい世界を
生みだしながら生きている。
もともと人間が生きるということは
「創る」ことである。


当然生み出された世界は
守られなければならない。


そしてその為にいま、人々は争う。
けれども我々が勝ち取り、真に守るべき世界とは
その「あらゆる価値観が共存できる世界」である。




我々はこの共有という基準を守り、
全ての「可能性」の芽を育まなければならない。
悪とはその可能性を断ち切る行為である。



「目に見えるもの」は
人間の「知識」によって姿を変える。
これは人間の成長である。

「世界は正しい」

だからこそ人間にも
無限大の可能性が宿るのだ。


せかいを引き継ぎ
その可能性を広げること、
つぎの世界にもそれ以上の可能性を受け渡すこと、
それが我々の責務である。




人間としての傲慢さゆえではなく、
この宇宙がつくりだした我々人間に
その宇宙が理解できないはずはない。


私には「人間がこの宇宙を理解する」ということは
この宇宙も同様に
「自らが待ち望んだことである」と、
そう断言することができるのだ。


そこにあるのは「あらゆるものの希望」であり
人間自身の「本当の願い」である。





あなたが「今を生きる」ということは、
全ての存在が共通して願う
この世界の希望である。


自分自身に引き渡されたものの
空間の巨大さと途方もない時間の長さに
我々は想いを馳せるべきである。


我々は自分自身のために、
そして我々を支えるあらゆる世界のためにも、
この世界から「学ぶ」ことを
始めなければならない。






さて次章からは
この結論にたどりつくための手法を、
文字通り「0」から順番にたどる作業がはじめる。


宇宙の始まりと
空間や時間の出現について。
物質の誕生と重力の発現、
生命の誕生から
人間の自我世界の誕生まで。



私はこの機会に、
この宇宙がもつ本当の魅力とその真実を、
余すことなく皆さまへと伝えられるように
奮闘する所存である。


どうか全ての皆さまに、
最後までお付き合い頂けることを願いたい。





世界の正しさは
人間の正しさである。


だからこそ世界の現実はすべて相対的であり、
人間の価値観もやはり相対的なものである。


あなた自身がこの宇宙であり、
ひとつしかない世界なのだ。
これまでのあなたが必死で繋ぎ
守り続けてきた世界の先に
今のあなたは存在する。


あなたはこの永遠の一部分として
今を重ねていかねばならず、
全ての存在を引き継ぎながら
やがて新しい世界へと受け渡さなければならない。

何度も何度も挫折し
それでも存在をつづけ、
諦めることなく前に向って
あなたは歩み続けなければならないのだ。



そこに希望さえあれば
それは楽しい旅となり、
そこに期待されることがあれば
それは充実した決意である。




さらに全ての宇宙には内側はなく、外側もなく、
それはただひとつの同じ世界である。


点の内側と外側で世界が異なろうとも、
それは点というひとつの世界である。


あなたの内側と外側で世界が異なろうとも、
それがあなたというひとつの同じ世界である。



この世界に存在するあらゆる力学が
全て等価であり、
異なる我々全ての人間とも等しい。


あなた自身もひとつの同じものなのだ。


あなたの内側の「本当のあなた」が
この世界の真実の姿であり、
それは外側の同じ宇宙の現実である。




さあ人間が何から生まれたのか、
その科学を紐解いていこう。


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