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2020年9月1日火曜日

(連載16)16-5人間であることの解答





「ひとつになりたい」という「究極の自我」は
「自我世界における」人間の行動原理である。



物質が存在として宿す「重力」と同質で
我々自我が持つベクトル、「人間原理」。



これは生命や精神の本能、
時間や空間が持つ拡大の力学とも同一である。



自我世界も「次元世界」である以上、
共有して広がること、
そして世界の創造をつづけること、
そこにしか我々のすすむ道はない。



人間が何かにたいして想う
「つながりたい」と願う希望。



この「究極の自我」を育てることが
人類の「解」なのだ。



すなわち「ひとつになりたい」という自我の持つ希望、
これこそが人間の「生きること」への解答である。






「存在をつづけるために、
自らの世界をひろげるために、
次なる世界を生みだすために」



この次元原理がそのままで人間原理であり、
「究極の自我」はそのための存在である。




自我もまた「世界」であり、
我々を取りかむこの「世界」とも
全く変わりはないのだ。
 (モナドには窓がない)



だからこそ
「全ての存在は共有し共存することによって拡大する」
という「次元共有の大原理」が、
我々人間の「解式」となる。




これは次章以降でのテーマであるが、
「ひとつになりたい」という希望を持つからといって
自我は決して統合される訳ではない。



そこに生まれるのは
新たに細分化された世界の創造、
更なる多様性に満ちた世界である。




この多様性が世界の可能性であり
予定調和と呼ばれるのだ。








人間のちょっとした興味や関心は
「好奇心」として我々を探求へと誘う。




この好奇心は、
あなたの自我が自らを拡大するために
そしてあらゆる次元世界と
「ひとつになるため」「つながるため」に用意された
重要なツールである。




さらに人間は「より理解したい、より理解されたい」として
その出会いの中に探求心や自己顕示欲を示す。




これが共有関係を築き
そこに同化として拡大が生まれ、
あるいはそこから融合としての新たな創造が始まる。




あなたも今、ここで「次元理論」と出会った。
もしこの出会いから新しい共有が生まれれば
次元理論はあなたの知識として、
あなたと融合することだろう。



それはあなた自身の一部分となり、
あなたはその空間の内側にも
さらなる広がりをもたらすことが出来るのだ。



そして今度は、あなた自身が
さらに拡大された世界を創造することにつながる。



次にその世界と別の自我世界が出会えば、
自我世界はまた外側へと広がるのである。



この「力学の変化」が自我の次元原理としての
世界拡大の仕組みであり、
我々の自我世界の原動力である。



あなたの中に現れた好奇心や探究心、
憧れや嗜好や欲望に至るまでの
「あらゆる感情」の存在が、
あなたの「自我」が他の世界を求め、共有し、
その中に広がりたいという目的を持つために働く力学である。



「究極の自我」はそれ自体で
「世界が持つ重力」なのだ。



この力学は
物資世界の原子の時代から変わることなく、
人間まで引き継がれてきた。



世界を拡大するための同じ力学として。
無のあらゆる概念方向への
無限大の連鎖として。





そして自我の目的が達成できた場合には
あなたの中に、
達成感や安堵感、興奮や満足感、
一体感などの様々な精神的な報酬が
用意されている。



そして記憶もまた、失われる仕組みであった。



それゆえ自我世界は
さらなる次元世界、あるいは次なる次元世界を
求めつづけることが出来るのだ。




これら全ての現実が、
次元世界の目的が創りあげた
我々人間の物理学的な構造である。



人間はたえずこの「次元原理」によってコントロールされて、
共有や共存へとむかう「仕組み」である。





その構造が人間なのだ。
そこに生まれた力学が自我である。




そのために「次元原理」の次元世界への発現は、
「見えざる手」として
人間原理にも介入する。



同一のベクトルが生みだす
「あらゆる次元世界」と「自我世界」。



相互に共有される大宇宙と我々人間の自我世界。
我々は常に同質で同一の存在である。



結局、世界も人間の本質も
同じ一つのベクトルなのだから。






いかなる時代においても
この大宇宙や自然の存在は
人間を「高めつづけるもの」であった。


いわばそれら全てが「必然の力学」である。


すなわち全ての自我世界には
偶然を必然へと変える次元原理が宿っている。



この次元原理を加速できるのは
力学を認識する人間のみであり、
それは世界が求め続けた生命の拡大する能力である。



その義務に答えるため
我々は自我世界がつながりを求め続け、
それを学びつづけ、
「次元原理」の自我世界での実在を
理解しなければならない。





おそらく人間の共有と共存へとむかう道は、
自我世界と精神世界の両方によって複合的に形成されている。
結果、そのどちらがより優位に働いたかを
後の我々が知ることは難しい。




けれども自我世界が十分に共有し広がった場合には、
自我は自我世界としての目的を明確に提示し、
それを我々「自我自身」にも示すことは出来たはずである。




したがって自我世界にとって重要なことは、
出来るかぎり自我世界の拡大を求めること、
つまり「更に深い共有」と
「多くのものとの共有」をもつことである。



そして「ひとつになる」というのは、
決して統合されるという意味ではなく、
より多くの価値観を生みだしてその世界を広げる
つまり「同じ目的もつ」という意味である。



この意味において自我世界は
既に統合されている。



だからこそ自我世界も
この「次元原理」において
無数の世界や新たな価値観を
創造することが出来たのだ。






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