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2019年7月17日水曜日

(連載7)7-2太陽風の原理





では先ほどの実験結果にもどり、
この爆発が地上でおきたと仮定して、
さらに「空間の発生」が確認できたとしたら、
つぎには一体何がおきるのだろうか。
これを検証してみよう。


まずは増加した空間の体積分だけ、
大気の密度は低下する。
そこに出現するのは「低気圧」である。

急激に発達した低気圧は局地的な集中豪雨をよびこむだろう。
さらに大規模な爆発があった場合には
この低気圧も大型化し、
気温までもが低下、季節を冬に変えることも起きるかもしれない。
これが核の恐怖、黒い雨と核の冬の要因のひとつである。



そしてこの現象こそが「太陽黒点」の出現理由とも
まったく同じ原理なのだ。


「黒点」は太陽のほかの表層よりもその温度がひくい。

一見、太陽の活動低下にともない黒点は出現するものと
思われるかもしれないが、実際は逆である。
黒点は太陽のもつ周期的なバイオリズムにおいて
その最盛期にこそ一番数を増す。


これはつまり、太陽活動が活発な時ほど黒点が多く出現する理由は、
太陽内部における空間の爆発的な膨張(発生)に由来する。


活発化した核融合反応の
「急激な空間の発生」とそれによる空間の膨張は、
黒点部分での空間密度をいちじるしく低下させ
その温度も同時に低下させる。

そのために黒点部分では、
太陽内部の磁力線がその外がわにまで溢れ出したのである。

乱れた磁力線が観測されるのは
黒点発生の「原因」ではなくその「結果」である。


したがって黒点周辺で「強い上昇炎フレア」が出現することも
当然の出来事なのだ。


そして太陽自身の強い重力がひきつけた太陽周辺の空間を、
太陽内部で発生した新しい空間がおしかえすその場所で、
超高温の「コロナ」は発生する。


コロナの空間密度は、
おそらく太陽系では太陽の中心部についで
高いはずである。
よって地球と太陽間の距離(1天文単位)も、
太陽系の大きさ(太陽圏)も、
太陽風の状態によってはつねにその距離を変化させるはずなのだ。



物質(原子)のもつ重力は
「空間をひきつける力」である。


そして物質は4次元時空の空間に浮かぶ、
ひとつの次元世界である。


4次元時空の空間も
5次元物質世界の重力によって引きつけられるのだが、
4次元時空には体積(量)の概念がない。


そのために重力源へとむかう4次元空間の流れが止まることはなく、
それは引力の概念として、その場所に力をあたえつづけている。


この「空間の流れる範囲」が重力圏であり、
4次元時空に浮かぶ物質世界も
常に重力の流れに乗ったまま存在する。


対して物質世界の空間には体積(量)の概念があり、
それは重力によって収縮するものであり、
我々の宇宙に空間密度の相違をつくりだしている。


さらに重力流が落ち込み、空間密度が一番高いその場所には、
ほとんどの場合常に恒星が位置し、
核融合反応によって
重力流とは逆向きに流れる5次元時空の空間流を発生させる。


これが「太陽風」である。


これは主に太陽に代表される恒星の内部から始まり、
4次元時空から切り出された空間が
5次元物質世界を押し広げる太陽系の外側へと向かう空間の流れである。


このように恒星周辺には、重力流と太陽風の
2つの真逆の空間流が存在する。



このような「原子が空間を発生させる、その逆もしかり」という説は、
まだ本格的な検証をされたわけではない。
したがって今後は当然、常識的な反論も出てくることだろう。


けれども次元理論では
「次元世界の構造を理解する」ことによって、
「空間=原子」という理論は先立つ結論として生まれている。



そして今ここに著者が記した「太陽系のしくみ」は、
たった一つの次元理論によって
宇宙に描きだされた太陽系の姿なのだ。


それは多くの科学者たちが苦心の末に作り出してきた
それぞれの仮説を、
おおむねその内がわへと包みこみ、
より統合された太陽系の姿をうつしだしている。


だからこそ「次元共有の大原理」という
「この世界のただひとつの現実」が、
この宇宙を創造した証拠にもなるのである。


さらにその原理は
この宇宙全体の活動を統括するだろう。

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