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2020年5月19日火曜日

(連載14)14-1人間と宇宙

第14章 人間と宇宙


14-1実体の科学


自我世界を空間としての
「一つの次元世界」だと理解すると、
次元原理における必要十分条件として

「自我世界が存在するためだけに、
自我は宇宙を必要とするわけではない」

ということがわかるだろう。


つまり宇宙や自然、生物たちもまた
自我世界に理解され、
共有されることを必要としたのである。


これは「自我世界の創造」を
あらゆる次元世界も同様に求めた、
ということである。


「次元共有の大原理」に照らし合わせると、
これはまぎれもない事実である。




けれどもなぜ、
意識や意思を持つことのないあらゆる次元世界が、
人間ような「自我世界」を必要としたのだろうか。


それは私には「意識や意思をもてない次元世界が存在する」
というふうに考えるしか、理解がつかない。



おそらく彼らは「自我世界を持ちたかった」はずなのだ。
彼らにとって自我世界は夢であり、
あるいは希望ともよべる概念世界である。


何故なら同じ原理によって自らの広がるその先に
自我世界は「同じものとして」あるのだから。



彼らの創り上げた概念世界のその先が
我々人間の自我世界である。


人間も宇宙も無の拡大するベクトルとして
全く同じものなのだ。


そして自我世界は、その存在を実感することはできない
あらゆる次元群の代表者として、
「生という無」あるいは「無限大」を感じとれる
唯一の次元世界である。


すなわち世界は
「存在すること」の喜びを認識する
ただ一つの状態として
「自我世界を求めた」のである。



概念としての世界が拡大へと向かう意志、
概念としての世界が存在を続けることへの満足、
それが意識として発現した状態が
我々人間の「自我世界」なのだ。





したがって「全ての彼らのもつことができない自我世界」、
あるいは実際に「彼らに宿る自我世界」が、
第8次元世界という「人間の自我世界」である。


つまり人間の自我世界は我々だけのものではない。



あなたという存在を通してこの世界もまた
自らの意志を表明する、
こういった側面も確かにあるはずである。


世界の想いにあなたは共感し、
あなたの想いを世界は共有する。


この世界には
あなたを理解して
あなたを奮いたたせ、
あなたに癒しを与える
同じ自我世界としての共有がある。


もとより我々に違いはない。







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