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2020年4月14日火曜日

(連載13)13-2「存在」と「あなた」




「わたし」や「あなた」などの
「人間の存在する場所」は、
人間自身の中に少なくとも3つ存在する。


一つは生命体としての「あなた」、
もう一つは精神体としての「あなた」、
そして最後は自我としての「あなた」である。


これはあなたが持つ
あなた自身の歴史をふり返れば、
わかりやすい現実だろう。



まだこの世界に誕生する以前のあなたは
母親の体内に胎児として存在している。
これは第6次元「生命世界」にいる、
あなた自身の存在である。

そして誕生後のあなたは、すぐに笑顔を手にいれて
同時に不安を感じて泣く存在である。
これが第7次元「精神世界」に発現した
あなた自身の存在である。


しかしこの頃のあなたには
まだ自我世界はない。


あなたに自我世界が現れるのは2歳~4歳あたり、
子供たちが他人と自分との
「ちがい」に気づきはじめた頃からである。

その後ゆっくりと自我世界は時間をかけて拡大を続け、
やがて思春期をさかいに著しく成長する。



ではここで問うが、
「あなた」とは
一体どこに存在するのだろうか。



それはもちろん「あなた」は自我世界に存在する。



あなたの自我は、
第7次元精神世界「感情の海」に浮かぶ、
「船」のような存在である。


この船に乗る人物が「あなた」である。


あなたの自我は、精神世界の波をたえず感じながらも
その一部分に精神世界とは異なる自分
「思考する本能」の領域を創りあげている。


この「自我」であなたは、
感情の波をうけとめて、
あるいは波に流されたり、あるいは波にたち向かい、
ときには波に勢いづけられたりしながら
ここに実在する。



けれどもあなたの自我世界を取り囲むこの「感情の海」
その精神世界も、
やはり本当のあなた自身である。


「感情の海」精神世界も
それは「あなた」という存在が生みだした「認識する本能」であり、
その感性は「存在するあなた」だけのものである。
そこには「自我のあなた」を取り囲む
「感性としてのあなた」が存在する。



さらにその精神世界の基盤となる
生命世界としての「あなたの身体」、
これもやはりあなた自身のまことの姿である。



このようにあなたは、
第6次元生命世界、
第7次元精神世界、
第8次元自我世界の全てにまたがり
この世界に存在するのである。




精神世界は「重なり合う神経細胞」から生まれた
「脳という器官」であり、
その為に他の神経を集める欲求(力学)をもつ。
それは生き物たちの願望や衝動などの欲求として
現われていた。


その上で自我世界は
「重なり合って独立する精神世界」であり、
感性や感情を引き寄せる渇望に存在する
「私という領域」である。

それは生物の持つ「脳の重なり」として存在し、
意識を集める欲求として存在するはずである。



自らの意識を求める欲求。



このようにあなたの自我世界は精神世界と共有し、
そして精神世界は生命世界とも共有する。


さらに「生命世界」は「物質世界」と
その部分を共有する次元世界である。


そして物質世界は「時間」や「空間」、
最終的には「無」とも、
それぞれが共有する次元世界なのだ。




ではもう一度問うが
「あなた」とは一体何者なのか。



「あなた」は
多重次元構造をもつ世界、
その「全て」を共有する存在である。



あなたを構成する要素は
「0次元から始まり、空間と時間であり、
物質、生命、精神である自我」なのだ。


あなたはその全てを共有する。




だからこそ「人間」は、
物質世界である大宇宙と対峙することによって
「自分さがしの探究」ができるのであり、
生命世界をふくむ全ての自然を理解して、
その意思を感じとることも出来たのだ。



それは「あなた」自身が「無」であり、
「時間」であり、「宇宙」であり、
「自然」、そして「命」でもあるために、
あなたには理解することができる現実である。



いかがであろうか。



「次元共有の大原理」は今
「あなた」とこの宇宙を結びつける
確かな絆を提示する。



「あなた」という存在は、
「次元共有の大原理」が生みだした
次元世界「ひとつの宇宙」であり、
実際にあなたを取りかむこの宇宙、
そこにも「あなた」という概念は存在する。


同じものの連鎖と広がりが今の
「あなた」なのだ。


そしてこの内なる宇宙と
外なる宇宙との間に実在する「あなた」、
それが我々人間の「自我世界」である。




モナドには窓がなく
みるもの全てを映す鏡となること、
それはあなたが見るあなた自身の同じ姿であり、
世界が見る同じ世界だからである。


これが次元世界の最初に生まれた「点のモナド」が
「世界というひとつの同じモナド」であり、
「あなたというモナド」と同一である
その理由である。



線の世界における点のように
自我世界における「あなた」は存在する。

時間世界における今のように
精神世界における「あなた」は存在する。

内側にも外側にも永遠の広がりをもつ点のように
「あなた」は永久に存在し、
その全ては何処にも存在しない。


全てはただ力学として
世界を拡大に導く同じベクトル(意志)である。

そこにあなたは力学として同じ意識を重ねる。


世界のベクトルと同じものとして発現する
あなた自身の本当の願いや想い。
あなたの意志は、あなたの内側にも
外側にも「同じもの」として
無限大に永遠にある。


永遠の奥行きを持つ点の内側の宇宙と
無限大に拡大して連鎖する点の外側の線の世界。


我々はモナドとして、点と同じものである。


この力学を理解すること、
それが科学の使命なのだ。


現実はこちらにある。


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