にほんブログ村

2020年3月4日水曜日

(連載12)12-3利己的な遺伝子




おそらく最初の生命は、
「生きようとする有機物」(存在をつづけようとする有機物)
「生きさせようとする有機物」が結びついただけの
ごく単純なものである。

これは自身の失われる有機物を守る為に
その有機物の構造を二重に重ね、
かわりに有機物の枯渇した空間を作り出して
そこに同じタイプの有機物を集めるという
物質的な力学である。

これが生命の持つ「本能」である。



そしてこの本能によって「生命」の概念を手に入れた彼らは、
その存在をつづけるために「二つの選択肢」にたどりつく。


一つは「生きのころうとする有機物」を複製し、
「時間をつなげる」方法、
もう一つは生命どうしで結びつき「大型化(集団化)」し、
「活動時間(寿命)をのばす」方法である。


この「時間をつなげる」方法では、
個体の持つ固有値(後述の物理学)を直接種の強化へとつなげるために、
同族間では個体値の選別が激しく行われる(雌雄の分離などによって)


また後者の方法では、「生きさせようとする有機物」にも
「生きのこるための概念」が生まれ、
生命は「その有機物をさらに生きさせようとする有機物」との
結合を深めていく。

結果として「大型化や集合体化」(生命の強度と耐久力の向上)と、
「役割をもつ器官への分岐」という生命の効率化はつづく。


いずれも個体の固有値、種族での固有値などの「多様性」が
生命世界拡大の原動力となる。


そしてもともと生きのこるために
無限大の可能性宿した彼らは、
その生存環境にあわせて数多くの「生物」へと進化する。

もともと変化しない生き物など存在しない。
環境が変化する以上、
その環境を自らに取り込むものが生命である。

こうして「同じ役割を担う異なるもの」が
この世界には拡散されていく。




やがて生態系を創りだすことにも成功した彼らは、
「各々が生きのびるため」の最善の方法として、
「生命世界全体が生きのびる」
という構造(生態網)を構築する。


本来は利己的なはずの遺伝子でさえ
生命世界ではさらなる「多様性」を生みだす為の「必要悪」である。
それだけではなく生命世界全体が「利己的」なものとして
生命世界が含む全ての命に耐久力をあたえつづけているのだ。

それは視野を広げると
この世界全体が利己的なものとして
内包する全ての概念を拡大させたのである。


この「世界の自らを拡大させる」という意志が、
命のひとつ一つには共有されている。
あるいは命のひとつ一つが持つ「生き延びて広がりたい」
という想いが、生命世界の意志である。

これ「は個の力学は全」として、
無と完全無が同じである一つの力学なのだ。




こうして生命世界の目的は、
個々の生命の拡大と同時に
生態網の強化へと移行する。




このように生命世界では、
あらゆる命はそれぞれが「ひとつの次元世界」として存在し、
各々の生命世界を広げるのと同時に
生命世界の全てを拡大する。



そしてその全てのはじまりが
「有機物が失われる物質であること」に起因する。






「次元共有の大原理」は
次元世界のそれぞれが共に実在するための必要十分条件である。
そのために生命世界と精神世界の構図においても、
「精神世界が生命世界をささえる」という認識は重要である。



むろん生命世界の多様性も、
「物質世界」を一元的な砂漠化からまもり、
5次元世界の多様性そのものをささえている。



このように最初の多様性が「新たな多様性」を生みだして、
そこに創られた「新たな多様性」が「さらに新たな多様性」と、
最初の多様性にも「さらなる可能性」をあたえる。


これが「次元共有の大原理」の導く
「相互の次元世界の共有」である。


それはあらゆる次元世界が
共に「拡大する」ための仕組みなのだ。





()が完全無(全体)であること。
全ては同じひとつの力学である。



多様性こそが世界の可能性(完全無)であり、
その可能性は新たな世界の基盤である。
これも世界原理であり
物質世界以前から物理学として存在する力学である。




かつての生態系は、
現在は生態網として
その連鎖の認識を広げられている。

けれども実際の生態網は、
あらゆる自然環境をも巻きこみながら、
緻密かつ壮大なスケールで生物たちの世界を描く、
精神世界と生命世界、そして物質世界の複合物である。



そして進化とは、あらゆる命と命、
命と世界が引きあうその間にあらわれた、
ひとつの生命世界の「次元共有の大原理」の発現である。

有機物の「同じ有機物を求める力」は、
自らの周辺に存在する新たな有機物を取り込んで
常に自身の構造を再構築していく。
それは生命の耐久性を向上させる為に必要なことであり、
生命の適応力である。

こうして複雑な自然環境の多様性とその全ての変化が
DNAには刻み込まれたのである。





0 件のコメント:

コメントを投稿