「存在する点」は 体積も面積も長さも あらゆるものの部分を持たない。 あるのにない、ないのにある。 この点が実体(モナド)である。 「今という時間」は 時間軸の長さの部分を持たない 「存在しない時間」である。 あるのにない、ないのにある。 今という時間も実体(モナド)である。 実体は現実に我々の世界を構築する要素である。 この実体が「存在する無」なのだ。 「存在するのに存在しない」の概念。 実体が永遠に連鎖をつづける理由、 それは「存在する無」が「完全無」であるための 無限大の広がりである。 この「広がり」が宇宙に誕生した 最初の力学である。 点が「同じもの」として線に拡大すること、 これがアインシュタインの言う 等価原理である。
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2019年9月3日火曜日
(連載8)8-3統合は細分化と拡大
「時空から切りとられた空間の構造が原子であり、
その構造が第5次元世界である」
「次元理論」が与えた我々の宇宙の結論は、
ただそれだけである。
「原子核収縮反応理論(原子の創造理論※注1)」も、
同じ現象を理論的に説明したにすぎない。
けれどもこの認識が、
宇宙のあらゆる現実と全ての存在を統合する。
ケースバイケースの郡説をとりはらい、
「空間に密度がある」というただ一つの認識だけで、
我々は宇宙の深淵にもせまることができる。
どうかこの事実から、目をそむけないで頂きたい。
宇宙は人間には理解できないほどの複雑な仕組みをもつものではなく、
ただシンプルなひとつの原理のみで理解していくことができるのだ。
我々はこの宇宙の本当の姿に
はやく気づかなければならない。
そこから人間の意志は生まれ、
それが真実の科学なのだから。
ではこの「原子核収縮反応理論(原子の創造理論)」は
現実の宇宙をどのように捉えているのか。
ここからはいくつかの事例を取り上げて
それを個別に検証する。
だがその全ての理論の根底に
「時空から切りとられた空間が原子であり、
それが我々の5次元世界である」
というただ一つの認識がある。
「太陽に代表される恒星群では、
核融合反応によってたえず原子から新しい空間が発生し、
それが太陽風として現在、各星系間の空間を広げつづけている。
結果としてより遠くの天体ほど、
より速い速度で遠ざかるように観測される」
宇宙の膨張は、
人類がかつて宇宙は1点に収縮されていたと思いこむもとになった、
既出の事実である。
そして宇宙の果ての加速膨張についての謎は、
今もなお解明されていない。
現代の我々がみる120億光年先の宇宙は
120億年前の我々の宇宙とおなじ姿である。
しかしその「果ての宇宙」から我々の宇宙を逆にみれば、
120億年前の姿に見えるのは、今度は我々の宇宙である。
そして光速度に近い速さで遠ざかるように見えるのも、
やはり我々の宇宙のほうなのだ。
そしてその最果ての宇宙には、
実際には我々のみる120億年後の姿、
つまり今の我々の宇宙と同じ姿の宇宙がある。
これはこの宇宙には中心点などなく、
この宇宙は例えどの「点」をとったとしても、
現在の我々の宇宙とは
ほとんど何もかわらないということである。
物体の移動速度は光速度をこえることはできない。
しかし太陽風の「累計速度」だけは、
相対的にはやがて光速度をもこえる。
いつの日か世界の最果てに位置する宇宙は、
我々の銀河系からは観測することができなくなり、
やがて最果ての向こうがわの世界へと、
その姿を移していくことになるだろう。
このように我々の宇宙は、
全恒星の質量をこえるような暗黒物質やダークエネルギーを
全く必要とはしない。
ビックバン理論では、最果ての宇宙にも
「現在の姿」が存在することを
明らかに失念している。
そこには我々の宇宙の「過去の姿」も、
同時にあるはずなのだ。
また「遠ざかる太陽」の実例として、
くじら座の変光星ミラを紹介したい。
ミラはその光度の変化にともなって
我々の太陽系から離れていく(遠ざかる)速度も
同時に変化させている。
これはミラ内部の核融合反応の強弱が、
空間の発生量を同時に変化させている証拠である。
ミラは決して地球からだけ
律儀に遠ざかっている訳ではない。
そして次元理論以外に
この現象を理解出来る理論はないだろう。
「超新星爆発を起こした恒星系では、
いちじるしく質量と空間が増大し、
地球型惑星は木星型惑星に、木星型惑星は小型恒星へと、
その姿を変えていく」
現在は恒星系のほとんどが
「連星」の構造をもつことが知られている。
しかし既存の理論ではなぜここまで星々が連星系として誕生するのか、
その謎にせまることはできない。
しかし次元理論では、太陽の死をさかいに、
地球はやがて木星型惑星に、
木星はやがて他の太陽系へと成長するという未来図を予測する。
超新星爆発のような宇宙規模の大爆発では、
発生する空間波も尋常な量ではなく、
この大規模な空間波からは同時に膨大な量の原子と空間が生まれる。
これによって恒星系全体の質量と空間は
一気に拡大する。
この新しく誕生した原子群を身にまとい、
全ての星々は一様に成長するのだ。
そしてその恒星系は奥行きを増し、
あらゆる方向から遠ざかるのである。
これはもちろん、超新星爆発をおこした恒星本体にも
当てはまる現象である。
小さくなる訳ではない。
遠ざかっているのだ。あらゆる方向から。
したがって空間が広がりつづけるからといって、
我々の宇宙は決して虚無へとむかうわけではない。
事実、太陽系創生における地球シミュレーターの計算では、
木星や土星等の形成には時間、質量ともに不足だとする
結果をしめす研究所もあるのだ。
つまりその場所には、
前世代太陽系の地球型惑星がもともと存在したのである。
その星がコアとなり、
新しく誕生した原子、ガス群をまとい巨大化する。
それが恒星系における自然な木星型惑星の誕生、
連星系の出現である。
このように我々の太陽系の構造は、
宇宙全体から見ても決して特別ではない。
やがて我々の太陽は今よりも明るく輝き、
かつては木星であった小型の恒星が太陽のパートナーとして
新しい連星系を誕生させることだろう。
その時代には地球が新たな木星型惑星として、
次世代の太陽系の創造を目指しているのかもしれない。
もちろん現在の太陽にも、
その兄弟や親となる恒星系が存在したはずである。
次元理論による結論は、
「質量は成長する、宇宙も成長する」という見解である。
我々の宇宙は閉じているのでもなく、
開いているのでもなく、
常に成長を続けている。
そして最後に、
「原子核収縮反応による最初の宇宙の創造は、
今なお成長をつづけるこの宇宙のいたる所で同時に進行している。
つまり『いつが宇宙の始まりなのか』という問いかけ自体が、
この宇宙においてはなんら意味をなさない」
というものである。
これはあらゆる次元世界がもつ
「はじまりも終わりもない永遠の世界」という属性を、
我々の宇宙にあてはめた時の言葉である。
これにより我々は、
あらためてこの宇宙が次元世界であることを
認識することができるだろう。
私は時間波による原子核収縮反応は、
主にボイドとグレートウォールの境目付近で発生し、
重力波による原子核収縮反応は
主に恒星とブラックホール周辺で活発におこなわれている
と推測する。
結果としてグレートウォールから溢れでた大空間流は
宇宙の大規模構造としてのボイドを広げる。
このように我々からは一見平坦にみえる「宇宙の果て」の姿も、
じつは別々の方向に存在する
ことなる宇宙の集まりである可能性が高い。
以上の事例はまだ一部分である。
けれども次元理論の「空間と質量は同一の概念である」という
シンプルな原理にもとづいて、
物理学的には未解決な現象が次々と説明づけられたのである。
その現実は否定できない。
次元理論が今後検証される事になれば、
まさに大統一理論とよぶにふさわしい宇宙理論が
誕生することになるだろう。
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