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2019年8月6日火曜日

(連載8)8-1大統一理論

第8章  成長する宇宙


8-1大統一理論



現在の我々の科学では、
宇宙の根本に存在するとされる力学を
4つの系統に分類する。

以下、その「4つの力」である。


「重力」
これは物質がおたがいに引きつけ合う力である。

「核力」 
原子核内に陽子や中性子を引きとめる力。
実際には反発しあうはずの複数の原子核内の因子を、
1ヶ所に留めるための力。

「電気力と電磁気力」 
この2つはすでに統合されている。
しかし電気や磁力の出現原理は
重力や核力とは異なる要因である。

「弱い力」
原子核よりもさらに小さい素粒子やニュートリノといった
物質未満の状態を理解するための力学。



これが現代物理学が理解する
あらゆる力学を追求した結果残された、
しかしなぜ存在するのかは未だ不明な
「宇宙の根本に存在する4つの力」である。


このそれぞれの力学の原因、因子については
様々な仮説がたてられているが、
現状どれ一つとして
明確にその原理を説明できるものではない。
これらの現象(結果であるはずのもの)を
前提として、そこから作られたものが
現代の科学である。


重力を発見したのはニュートンである。
だがそれ以来どのようにして重力が物質に働くのか、
それを理解した人間はいない。
我々に電気製品は必需品であるが、
電子や電流が何を意味するのか理解する人間はいない。


重力や核力を知らず、
磁力や電子が何か、
何故重力圏においてニュートリノが質量を増すのか、
その全ての謎の本質を
我々の科学では全く理解することが出来ない。


全ては結果を前提として
始めた為である。





だが少なくとも宇宙統一理論を名乗るのであれば、
これら「4つの力学」は全て統合できなくてはならない。
そして標準理論では、
ビックバン初期のインフレーションとよばれる期間、
この4つの力は統合されていたものとして考えられている。
もちろんこれは楽観的、希望的観測である。



そしてそのことを証明するために
現在はヒモやマクをはじめとする様々な理論研究もすすめられている。
当然ながらそれらの探求にも
まだ明確な「解」はあたえられていない。


そしてこれらの努力は、
ビックバン理論を「完全理論」として証明する為に
続けられているのである。
そのことが宇宙理論研究にたずさわる識者たちの
もっぱらの仕事である。





しかし次元理論がふくむこの宇宙統一理論では、
これら「4つの力」は原子の創造過程も含めて
全てが統合されることを示している。



これは先ほど紹介させていただいたように
宇宙統一理論では
「重力と核力」は最初に空間に開いた穴「空間穴」が
まわりの空間を引きつけるために働く力(空間の復元力)である。
つまり重力と核力は
「空間穴」の「内外」に同時に出現する同一の力である。


そして電気や磁力として現れる「電子」は、
その「空間穴」の外がわに集められた
「外側の空間の高密度状態」である。


したがって磁力や電流も「高密度の空間の状態」であり、
すなわち極せまい原子レベルでの空間の流動現象である。
電子は密度の低い空間へと流れ込み、
すぐに消滅する。


よってこれら4つの力は、
それぞれが粒子として存在するものではなく、
その全てが「空間の持つエネルギー(空間の状態)」として
検出されるべきものである。


空間密度という我々のまだ認識していない概念。
エーテルを必要としたかつての統合性も
今ならば理解ができるものだ。


さらに原子の創造過程を理解すれば、
太陽周辺の空間密度と、地球周辺での空間密度の「差」によって、
ニュートリノはその質量を同様に変化させる事なども容易に想像がつく。


これは太陽からはなれて空間密度が薄くなるにつれ
次第にほどけていくニュートリノが、
地球の重力圏の高い空間密度の為に再び収縮される現象である。
(次元理論でのニュートリノは、
空間穴を失い広がりゆく空間の高密度状態をさす。
これは素粒子も同様である。局地的にみれば、空間穴を失い
原子や素粒子がほどけていく過程が太陽風である。)


したがって次元理論により、
宇宙の根本に存在する「4つの未分割の力」は
すでに誰もが理解できる形で「統合されている」。
我々が認識できていないのは「空間密度」、
つまり「4次元空間」と「5次元空間」の重なりによる
異なる「空間の流れ」である。



このようにして我々は、
電気や磁力を「空間の高密度状態」として
認識することができるだろう。



「より高密度の空間」は「低密度の空間」への欲求を持つ。
原子に付随する「電子」が粒子ではなく「空間」として存在することは、
すでに原子物理学によっても確認されたことではなかったか。
空間であるからこそ「電子」には、
その「大きさ」を特定することは誰にもできないのだ。


さらにこれは「光」と同様に
「空間波」としての「電磁力」の存在も示唆する。


光が空間波である可能性は時間波の件でも述べさせていただいたが、
電気や電波の伝達速度も光速度と等しいことに注目していただきたい。
私はこの空間波にも
「縦波と横波が存在するのではないか」と推測している。


つまり空間波の縦波とは、
太陽風のように新たな空間の出現によってまわりの空間が押しだされ
空間自体が弾力をもつために発生する「空間流」である
(5次元世界の外側へと拡大する流れ)。


これはあるいは質量にむかって逆に流れる「重力波」(空間のゆがみ)
として認識されるものかもしれない
(4次元空間の重力の中心へと向かう流れ、
5次元世界はこの4次元の空間流にのる)。


そして空間波のもつ横波とは、時間波、光、電波などのように、
空間の永久振動としてつたわる「空間流」である。


もちろん「光」は現在は「光子」という素粒子として認識されており、
重力によって曲がることなどが知られている。
けれどもこの光子が重力によって影響をうけるのではなく、
そこに存在する空間が重力によって収縮されるために、
そこを通りぬける空間波も「同時に曲がる」とする解釈も成り立つ。


もし仮に、重力によってこの「光子なる素粒子」が
捕らえられてしまうのであれば
「光速度の不変性」はここで破られてしまうだろう。


けれども光は重力の影響をうけても、またうけなくとも、
「同じ空間(時間)距離に対してはつねに等速ですすむ」のだ。


そしてこの「空間と時間」そのものが、重力によって
収縮されてしまう(空間密度の相違)ものなのである。


つまり相対的にみれば、異なる光速度は存在する。


けれどもこの「異なる光速度」も、
同じ「空間密度」の中でみれば常に「等速」である。
さらに「時間波」も空間波である以上、
同じ空間波である「光」とは同じ性質をしめすことだろう。



太陽の中心と表層では
時間の流れる速度は異なるはずなのだ。
無論、地球の中心と地表でも
その流れの相違は顕著に現れるはずである。


著者が宇宙物理学における数列を「時空」として認識するのは、
このような所以である。


4次元時空を基準とすれば5次元物質世界の「同じ大きさ」は
極大から極小まで常に変化をつづける構造であるし、
5次元物質世界の「同じ大きさ」を基準にすれば
質量をもつ空間は常に広がりつづける(遠ざかる)ことになり、
我々の宇宙は恐ろしく複雑な「空間の起伏」をもつことになる。


物質が存在する以上、それは重力を生み
空間は流動する。
重力は空間を引き寄せて、
核融合反応は空間を広げる。


宇宙が膨張するなどというこれまでの解釈は間違いで、
外側だけでなく実はその内側にも
我々の宇宙は無限大の拡大を続けているのである。


宇宙は成長する。
だから小宇宙として存在する生命や我々人間も
「成長することができる」のである。
これが大統一理論なのだ。

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