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2019年2月19日火曜日

(連載5)5-2連鎖する点「空間世界」




「完全無(点)」が「1次元宇宙(線)」と同時に存在するように、
一方向のみにベクトルが存在するという「長さの概念」も
やはり単独では存在しない。


つまり他の方向にも「概念がある(ない)」としてひろがる
「面の概念」と同時に存在しなければ、
線世界もまた実在はできないのだ。



このように「線世界」は
「面世界の概念の一部分」(同一のもの)である。
したがって「線世界」が存在するのであれば
「面世界」も同時に実在する。



これが実体の存在に対する分岐、
多重次元構造である。



全ては「無が存在する」という
「実体(全ての世界)があること」と等しい。



線の概念世界は「存在する無」の部分として、  
同時に面積の部分を持たない面の構成要素として、
同じひとつの実体である。



これが1次元線世界における「次元共有の大原理」である。



「線の概念世界」の実在(現実にあること)は、
「面の概念世界」を実在へと引きこみ、
ここに平面世界「2次元宇宙」が誕生する。



このように「無が存在する」とは
点の実体が存在することと同じである。
これが同じ概念として
線が存在する、
面が存在する、というそれぞれの現実である。
これが次元世界であり、
その全てがひとつの実体によって成立する。



前述のように「1次元線世界」は、
「存在する無(点)」の無限大の連鎖による
「完全無(直線世界)」である。



そして「2次元平面世界」は、
今度は「線の概念(存在する無)」の無限大の重なり
「完全無(平面世界)」なのだ。


「無」が「存在する」ためには1次元概念が必要であり(無と同じもの)、
そして「線の概念」が存在するためには
今度は「面の概念」が必要(完全無と同じもの)という、
いずれも概念としての話である。



けれども「完全無」は
世界の大前提であり唯一の「実体」なのだ。



そのために1次元概念や2次元概念も
共に実在する宇宙、
「1次元世界」そして「2次元世界」である。




この「2次元面世界」においては、
1次元「線の概念」が
「存在する無の概念」であり、
すなわち2次元世界のすべてを構築する
「平面世界の起点(連鎖する実体)」である。



従って2次元平面世界の構成要素は
「線と、その線を構築する点」の2つである。
この構成要素を2つだけ持つ世界、
これが2次元世界である。



このように次元世界の前に付けられる数字は、
その世界の構成要素の数によって決められている。



宇宙物理学の一部で扱う
空間を折り畳むことによって増加するベクトルなど
この世界には存在しない。


空間は常に外側に向けて拡大する。
だがそれが相対的には内側に見えているだけである。
(遠ざかる太陽)
世界はもっと純粋なのだ。





今度はその「2次元平面世界」が実在した結果、
「平面世界が実在するための必要十分条件」として
「3次元空間世界」は出現する。



そして平面世界もまた、空間概念の中でのみ
その実在を保つ世界である。



つまり線世界が平面概念の一部分(原因)であれば、
「平面世界」もやはり「空間概念」の一部分である。



空間における面積(広さ)は「存在」ではなく
空間概念の一部分として、
空間の構成要素(原因)である。



このように平面概念が実在する以上、
やはり空間概念も同時に存在する。



この同時に存在することが
「同じものであること」の証明であり、
枠組みが異なる「実在する無の概念」が
ひとつであり続けるその力学である。




つまり空間概念も、
この同じ実体である。




「存在する無」の無限大の連鎖として
「完全無」が存在するのと同様に、
面(存在する無)の概念世界は無限大に重なり
同じ完全無として空間である。



これも「個は全と同一である」という世界原理であり、
空間世界も0次元の一部分として
無と同じものである。




こうして今、我々の宇宙には
「実在する空間概念」が広がる。




しかしこのように「空間概念が存在する」としても、
この空間はあるのかないのか特定することができない
「面の無限大の連鎖」としての「実体の集合体」である。


そしてこの「面の概念」にしても
もとは「線の集合体」であり、
この「線の概念」は
こんどは「点」である「無の集合体(完全無)」にすぎない。


無の連鎖が完全無と同一であるように、
実体の集合体も同じ実体である。



したがって例え「空間概念」が実在するとしても、
「3次元空間世界」は結局のところ
「0次元世界」である「存在する無」である。



そして「無」は「無限大の概念」とも同義であり、
それゆえ空間は最初から
「無限大の広がりをもつもの」として誕生する。




この3次元空間世界の発現において、
世界はいよいよ「あらゆる方向へ」と
その無限大の連鎖を広げる。



そして「実体のあらゆる方向」への連鎖を超える、
「あらゆる概念方向」への連鎖によって
時間世界が生まれる。



2 件のコメント:

  1. 物理学をやるならデカルトの機械的世界観に従いましょう。

    http://zao.jp/index.php?blog=12&p=469&more=1&c=1&tb=1&pb=1

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  2. デカルトはモノとココロを別のものと考える2元論を提唱しました。

    対してライプニッツは、自我と宇宙を同一のものとする1元論を考えました。

    もしどちらが正しいのか論じるのであれば、
    それは哲学的、あるいは宗教的な意見の相違であり、
    結論を出すことは出来ないでしょう。

    けれども大事な認識は
    「それらは考え方であり、科学ではない」ということです。

    人間の考え方から科学を始めるのは危険です。
    つまり数学も哲学です。

    ですから私のブログは
    「知識の始まりとしての無を理解して、
    そこから新しい科学を始めましょう」という
    学問のススメです。

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