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2019年4月2日火曜日

(連載6)6-2未分割の4つの力


現在の物理学では、
この宇宙には「4つの力」(4種類に分類された力学)がある
と言われている。


これはあらゆる力学の正体を見きわめた結果残された
宇宙の根本にある力の概念である。



以下この4つの力である。

核力・原子核を一つにまとめる力
重力・物質が物質をひきつける力
電磁力・電気や磁力の力
弱い力・主にニュートリノにおける反作用


宇宙の始まりがひとつしかなければ、
この4つの異なる力学も
元々はひとつだったはずである。

この4つの力の概念を一つにまとめることが出来れば、
それが現状もとめられる宇宙統一理論である。


だが私には、この4つの力学の統合のみで
宇宙理論が統合されるとは思えない。
実際問題、この宇宙のいたる所で計算違いの現象が観測されていて、
我々の理論通りの天体の運行はまれだと言わざるをえない状況がある。

それはまだ我々の理解していない
運動法則がある為である。

私はこの4つの力の統合だけでは
宇宙統一理論の完成とはならないことを
先に申し上げておく。


今のところ我々の科学では、
それぞれの力の分類ができたとしても
その力が何故存在するのか、
どの様にして存在するにか、についてはまだ
何一つ解決することが出来ないのだ。


これは大木を知らない人間が
その葉から、枝から、幹から、根から
元の木の姿を探しても、
種を知る人間には及ばない所以である。


つまり重力の正体を探る以前に我々は、
「物質は何か」を理解しなければならない。


物質は何故存在するのか、
その前提を理解出来ないままに
「物質は存在する」として力学を考えるなど、
それは科学ではなく空想である。


我々の宇宙では、
力は物質と一緒に生まれている。
この両者は同じものなのだ。
それが実際の答えである。




そしてそれ以前に存在する時空には、
空間(今)の連鎖する(時間軸)ことによる
位置座標に対するブレ(点は位置を持たない)が、
すでに「揺らぎ(点の連鎖)」として存在する(第5章)。

もちろんこの「空間の揺らぎ」も力学であるが、
これは前述の4つの力が宇宙に発現する以前から
宇宙に存在する力学である。


つまり我々が力の発現の前に
理解しなければならないことは
「物質の誕生」とその原理、仕組みである。



次元理論による「物質の誕生」が正しければ、
その枠組みの中に4つの未分割の力も
必ず統合された同じものとして
現れるはずである。



「力学がある」というこれまでの我々の視点を
「力学はこうして生まれた」という理解へと変える、
それが科学の本当の見方なのである。




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